人事制度を作るためには、いくつかの工程がありますが、その中でも特に重要なポイントがいくつかあります。今回は具体的にポイントについて紹介していくので参考にしてみてください。
企業理念をチェック
そもそも人事制度とは、企業理念に深く関連していることをご存知でしょうか。自社の企業理念を改めてチェックすると、業務によって何を生み出したいのか、どのような結果を出したいのかが可視化されていきます。つまり、これらの内容に合わせて人事制度を考えないと、意味のないものになってしまうのです。
企業理念をチェックしたうえで制度を考えれば、「どうしてそのような制度になったのか」という根拠を示すことができます。非常に説得力があり、実効性のある制度に仕上がるため、企業理念を確認しなくては意味がありません。
反対に、企業理念さえ理解できれば、この後に制度を考えていくうえでの道しるべができ、スムーズに工程を進められます。初歩的なことではありますが、まずは自社のことを深く理解することから始めましょう。
自社の現状を確認
自社の現状を確認することで、今後の課題は何かを理解できます。そしてその課題を、制度によってクリアしていくことが可能になるのです。
たとえば自社について分析した結果、給与の水準が同業他社よりも低く、従業員からも不満の声が挙がっているとします。その場合は、これらの状況を改善するための精度を考えましょう。
できれば自社の現状を把握するために、数値として可視化できるデータがあるのが理想的です。先述したケースの場合は、同業他社で支給されている給与額と、自社の従業員に支給している給与額のデータなどが必要でしょう。また、数値化できるデータが無い場合は、従業員へアンケートを取るのも効果的です。
法的に問題ないか確認
ある程度の工程を進めていき、人事制度の内容が整ってきたら、法的に問題ないか確認しましょう。実際に運用してしまった後、法に触れてしまう内容がある場合は、大きな問題に発展する恐れがあるからです。
最悪の場合は従業員から訴えられるリスクもあります。スムーズに運用するためにも、法に触れる箇所はないか入念に確認してください。